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ー土木工事と防水対策の重要性をわかりやすく解説ー


土木工事と防水対策の関係とは

土木工事と防水対策は、切り離して考えることができないほど密接な関係にあります。道路や橋、トンネル、護岸、地下構造物などは、雨水や地下水、河川の増水など、常に水の影響を受けているからです。どれだけ立派な構造物をつくっても、防水対策が不十分だと、劣化のスピードが早まり、安全性や耐久性が大きく低下してしまいます。

土木工事では、目に見えるコンクリートやアスファルトの仕上がりだけでなく、内部にどのような防水処理が施されているかが、とても大切なポイントになります。表面はきれいでも、目に見えない部分から少しずつ水が入り込むと、鉄筋の腐食やひび割れ、浮き、剥離などのトラブルにつながるため、計画段階から防水を前提にした設計が求められます。

なぜ防水対策が欠かせないのか

防水対策が不十分な土木構造物では、雨漏りや浸水だけでなく、構造体そのものの寿命が短くなるおそれがあります。特に、鉄筋コンクリート構造物の場合、水の浸入によって鉄筋が錆びると、体積が膨張してコンクリートが割れ、剥がれ落ちてしまうことがあります。これが進行すると、補修に大きな費用がかかるだけでなく、落下事故や通行止めなど、利用者にも影響が出てしまいます。

土木工事で想定される水のリスク

土木工事では、次のようなさまざまな水のリスクを想定して計画を立てます。
・雨水や台風などによる短時間の集中豪雨
・河川や海の水位上昇、越水、氾濫
・地下水位の変動や湧水
・凍結と融解による膨張と収縮
これらのリスクは地域や地形によっても異なるため、地盤調査や水文データを踏まえたうえで、最適な防水対策を選ぶことが重要です。

代表的な防水対策の種類

土木工事における防水対策には、さまざまな種類があります。構造物の用途や設置環境、予算、維持管理の方法によって、採用される工法は変わります。ここでは代表的な防水方法を紹介し、それぞれの特徴を簡単に整理していきます。

シート防水と塗膜防水

トンネルや地下構造物などでは、シート防水や塗膜防水がよく使われます。シート防水は、ゴム系や塩ビ系の防水シートを下地の上に張り付けて、水の侵入を防ぐ工法です。一方、塗膜防水は、液状の防水材を塗布して、硬化後に連続した膜をつくる方法です。どちらも、継ぎ目や端部の処理が重要で、施工精度が品質を大きく左右します。

止水材や止水板による対策

コンクリート構造物では、打継ぎ目や目地から水が入り込みやすいため、止水材や止水板を設置して対策します。例えば、打継ぎ部にゴムや樹脂の止水材を挟み込むことで、ひび割れや隙間からの浸水を抑えることができます。また、伸縮目地には金属や樹脂製の止水板を設け、構造物の動きに追従しながら水をせき止める工夫がされています。

排水・透水を組み合わせた工法

水を完全に遮断するのではなく、適切に逃がすことも防水対策の重要な考え方です。擁壁や法面、盛土構造物などでは、背面に透水シートや排水パイプを設けて、水圧がたまらないようにします。水が抜けにくいと構造物に大きな荷重がかかり、変形や崩壊の原因になるため、排水計画と防水計画をセットで考えることが欠かせません。

現場で求められる防水対策のポイント

防水対策は、図面に工法が記載されていれば安心というものではありません。実際の現場で、設計どおりの品質を確保できるかどうかが、長期的な耐久性を大きく左右します。ここでは、施工の場面で意識したいポイントを取り上げていきます。

下地処理と施工環境の管理

シート防水や塗膜防水を行う前には、下地の清掃や不陸調整が欠かせません。埃や油分、凍結、ひび割れなどが残ったままだと、接着不良や膨れ、剥がれの原因になります。また、雨天時や極端に低温、高温の条件では、材料の性能が十分に発揮されない場合があります。施工時期や時間帯を調整し、できるだけ良好な環境で作業を進めることが重要です。

継ぎ目や細部の丁寧な施工

防水対策で最もトラブルが多いのが、継ぎ目や立ち上がり、配管まわりなどの細部です。平場は問題なくても、納まりが複雑な部分で隙間が生じやすく、そこから水が入り込んでしまいます。現場では、図面だけではわかりにくい細部の納まりを事前に打ち合わせし、必要に応じてサンプル施工や試験施工を行うことで、仕上がりのイメージを共有しておくと安心です。

検査と記録による品質確保

防水対策の品質を守るには、目視だけでなく、試験や記録も大切です。例えば、塗膜防水であれば、膜厚を測定して所定の厚みが確保されているかを確認します。シート防水であれば、引張試験やピンホール検査などを行い、施工不良がないかをチェックします。これらの結果を写真や書類で残しておくことで、引き渡し後にトラブルがあった際も、原因の特定や対応方針の検討に役立ちます。

発注者が押さえておきたい防水対策のチェックポイント

最後に、土木工事を依頼する側として、防水対策についてどのような点を確認しておくとよいかを整理します。専門的な内容すべてを理解する必要はありませんが、基本的な考え方やチェックポイントを知っておくことで、業者との打ち合わせがスムーズになり、安心して工事を任せやすくなります。

設計段階での説明を受ける

まずは、どのような水のリスクを想定し、どの防水工法を採用しているのかを説明してもらいましょう。特に、地下部分やトンネル、河川近くの構造物など、水の影響を受けやすい場所では、防水計画の考え方を事前に共有しておくことが大切です。不明点があれば、その場で質問し、納得できるまで説明を受ける姿勢が、後悔しない工事につながります。

工事中と完成後の確認

工事中には、防水工事を行っているタイミングや、施工状況の写真を見せてもらうと安心です。また、必要に応じて中間検査や立ち会いを行い、図面どおりに施工されているかを確認します。完成後は、雨の日の排水状況や、水たまりの有無、ひび割れの有無などをチェックし、気になる点があれば早めに相談することが大切です。

土木工事と防水対策は、完成してしまうと見えない部分が多いからこそ、最初の計画段階と施工中の確認が重要になります。発注者と施工会社が協力しながら、水に強いインフラをつくっていくことで、地域の暮らしを長く支え続けることができます。これから工事を検討される方は、防水対策にも注目しながら、信頼できるパートナー選びを行ってみてください。また、防水対策は一度きりではなく、定期点検や補修を重ねることで、はじめて本来の性能を発揮し続けるものです。工事完了後の維持管理計画についても、事前に確認しておくと安心です。

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