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土木工事の「舗装工事」の目的と舗装の方法・種類とは
土木工事では土地や道路の舗装工事を行うことが多くあります。
舗装工事にはいくつかの種類があり、その目的により使い分け、道路を使う人や車が安全に快適に通行できるように施工します。
この記事では、土木工事のうち、舗装工事の目的や舗装方法の種類について解説します。
土木工事では舗装工事を伴うことが多い
土木工事と一口に言っても道路工事や橋梁工事、海岸工事などさまざまです。
・河川・海岸工事
・橋梁工事
・空港建設工事
・公道下の下水道工事
・ダム工事
・道路・トンネル工事
・土地区画整理工事
・砂防工事
・農業土木工事
・森林土木工事
土木工事は建設工事のうち、建物以外の工事を指しますので非常に範囲が広く、工事内容も多岐に渡ります。
しかし、その中でも舗装工事を伴うことが多いのも土木工事の特徴です。
道路舗装では通行する人や車の荷重を支えるため、4つの層をそれぞれ施工し、表層は目的に合わせた材料で舗装します。
土木工事で舗装工事を行う目的
土木工事で舗装工事を行う目的には以下の3つが挙げられます。
泥沼化と粉塵の防止
舗装されていない道路や土地を人や自動車が通行すると雨の日は地盤の表面が踏み荒らされて泥沼化します。
逆に乾燥しているときには粉塵が舞い上がり、視界が悪くなり安全面で影響を及ぼします。
塗装工事を行うことで、路面が天候や季節の影響を受けにくくなり、道路を安全に快適に使用することができるようになります。
安全性の向上
舗装されていない道路や土地を多くの人や車が通ると、地盤の表面に凹凸ができて足を取られたり、通行の妨げになることがあります。
土木工事で舗装を行うことにより道路が平坦な状態を維持でき、滑り抵抗も適度に保つことができます。
景観の改善・維持
舗装されていない道路は泥沼化や粉塵により、汚れの原因となります。
また、道路の凸凹も美観を低下させます。
土木工事で道路を舗装することで、景観の改善と維持の効果が期待できます。
道路舗装の構造
道路舗装は4つの層から成り立ち、土木工事では土地の形状や地盤、交通量、気象条件などを考慮したうえで、完成する路面よりも深い場所から舗装工事を行っていきます。
舗装は上から順に
表層(ひょうそう)
基層(きそう)
路盤(路盤)
路床(ろしょう)
と続いていきます。
また、路盤は下層路盤と上層路盤の2層構造で成り立っています。
路床
路床は道路の最下層で通行する車両や人の重さを支える役割を果たします。
路床は掘り下げた面に砂を敷きならして締め固めます。
厚みは1メートルほどになります。
路盤
路盤は道路の交通荷重を分散させ、路床への負荷を減少させるクッションの役割をします。
路盤のうち、下層路盤にはクラッシャランを敷きならし、ローラー車で転圧して締め固めます。
その上から粒度調整砕石を敷き均して締め固める上層路盤を施工します。
下層路盤の厚さは20センチ以下、上層路盤の厚さは15センチ以下が基準値です。
基層
路盤の上にはアスファルトで基層を作ります。
基層は交通荷重を路盤に均一に伝える役割があります。
基層は道路の表面から4センチ前後の場所にあり、厚さ3~4センチで施工します。
加熱したアスファルト合材をアスファルトフィニッシャーで敷き均し、ローラー車で締固めを行います。
表層
最も上の道路の表面となる表層は道路を通過する人や車両が快適に通行できるよう、機能面や安全面を確保します。
基層よりも細かいアスファルト合材をアスファルトフィニッシャーで敷き均し、ローラー車で締固めを行います。
舗装工事の種類
舗装工事にはアスファルト舗装、コンクリート舗装、特殊舗装の主に3種類があり、それぞれ特徴があります。
アスファルト舗装
アスファルト舗装はアスファルトに強度を高めるために砕石や砂などを骨材として混ぜ合わせます。
これを加熱し、地面に敷き伸ばしたあと、ローラーなどで転圧して仕上げます。
短時間で舗装できるため、土木工事の期間を短縮できコストを抑えることができるというメリットがあります。
一方で耐熱性と耐久性に劣るため補修のための土木工事を定期的に行う必要があります。
コンクリート舗装
セメントと石と水を混ぜ合わせたコンクリートで表層を舗装する土木工事です。
コンクリートは硬く耐久性に優れているため、高速道路や幹線道路、駐車場でも利用されています。
道路の舗装ではアスファルト舗装が広く採用されてきましたが、耐久性と環境への配慮からコンクリート舗装も増えています。
耐久性が高く大規模な補修が長期間必要がないというメリットがある一方で、コンクリート舗装は施工に手間がかかりコストがかかる点がデメリットです。
特殊舗装
特殊舗装とはカラー舗装や透水性舗装など、道路や用地の目的に応じて行う特殊な舗装です。
特殊舗装は道路に合わせた機能を発揮させることができますが、コストが高い点がデメリットです。
地面の用途と舗装方法
土木工事では地面の用途によって適切な舗装方法を選択し、施工します。
舗装方法により、道路や土地の安全性が保たれ、快適に使用できるようになります。
市街地道路・高速道路
・改質アスファルト混合物
・排水性舗装
・スベリ止め舗装
・急速舗装修繕工法(QRP工法)
山岳道路・トンネル内
・スベリ止め舗装
・ロールドアスファルト
構内道路・資材置き場
・スベリ止め舗装
・半たわみ性舗装
・急速舗装修繕工法(QRP工法)
・耐キャタアスコン
駐車場・歩道
・透水性舗装
・スベリ止め舗装
・急速舗装修繕工法(QRP工法)
・ベンガラ入りアスファルト舗装
・加熱混合式カラー舗装
交差点・横断歩道
・透水性舗装
・スベリ止め舗装
・半たわみ性舗装
・急速舗装修繕工法(QRP工法)
・ベンガラ入りアスファルト舗装
・加熱混合式カラー舗装
工場・スタンド
・スベリ止め舗装
・半たわみ性舗装
自転車道・園路・広場
・ベンガラ入りアスファルト舗装
・加熱混合式カラー舗装
目的に応じた舗装工事を行う
土木工事では目的や土地の状況、交通量などに適した舗装工事を行います。
現場の状況を勘案し、現場に合わせた施工計画を行います。
また、現場の近隣住民への配慮や生活環境の保全なども求められています。
土木工事業者は道路を快適に使用できるようにするために、適切な舗装工事を実施できるよう工夫をし、施工計画を立てています。
愛知県東海市で土木工事を請け負う株式会社Second Voiceです。
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