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土木工事などの建設現場で起こりうるリスク・事故と安全対策
工事現場で最も大切なことは安全、迅速に作業を行うことです。
土木工事では道路の舗装工事で事故や災害が起こった場合、工事の遅れだけでなく、復旧のために道路を封鎖するなど、通行する車や近隣住民の生活に影響を与えてしまう可能性がありますので、工事関係者としては事故・災害を極力避ける必要があります。
このページでは建設工事現場の安全対策についてご紹介します。
工事現場での事故には2種類ある
労働事故
工事で使用している機材に不具合が起こった時に、機材の具合を見ようと思ったときに動き出して負傷してしまうケースです。
機材の状態を作業前に確認しなかったことで事故につながる場合が多くあります。
物損公衆事故
工事作業時に工事範囲以外の公共物や建物を破壊したり傷つけてしまう事故のことです。
水道管に穴を開けてしまったり、地面内に内蔵されたケーブルを切断してしまったり、機材で電柱を倒してしまうケースがあります。
これらの事故は事前に現場周辺の状況の確認が不足していたり、安全確認を怠ることにより発生する場合が多くあります。
工事現場における事故の発生状況
国土交通省によれば、建設業における死亡者数は平成元年からのデータでは平成2年をピークに減少傾向にあり、令和2年は最も少ない結果となっています。
とはいえ、全産業の死亡者数に占める建設業の割合は、30%程度で推移しており、高い比率のままとなっています。
重機事故ではバックホウ等の土木用重機と作業員の接触が最も多く、重機の前方または後方での事故が多発しており、合図・確認の不徹底と誤操作が原因とされています。
重機の動作状況別にみると、旋回操作中の事故の比べて、「前進」や「後進」の事故発生比率が多く、増加傾向にあります。
また、建設現場の事故の発生時間を調べると、午前、特に11台に事故発生のピークが出現し、午後は14時台に多くなることが分かっています。
工事現場で想定されるリスク・事故
墜落・転落
建設作業は高所作業も多く、転落、墜落などの落下事故による労働災害のリスクが高い仕事です。
実際に建設業の死傷事故の原因として最も多いのが高所からの墜落です。
実際に発生した事故では、足場上で躓いての墜落や足場上での部材の受け渡し時にバランス崩して墜落した、トラックの荷台上での積み込み作業中に荷崩れが起こり作業員が落下し、負傷した事例などが挙げられます。
崩壊・倒壊
埋設物の掘削時に法面や溝などが崩壊したり、建設物の倒壊などに作業員が巻き込まれる可能性もあります。
戸建て住宅の解体作業中に壁面の崩壊に巻き込まれて負傷者が出た事例や、ブロックを積み上げる作業中にブロックの倒壊に巻きまれた事例もあります。
また、強風による仮設足場の倒壊リスクもあり、状況によっては作業員だけでなく通行人へ被害を及ぼす可能性もあります。
交通事故
土木工事では建設機材などの重機を車で輸送する際に交通事故も想定される事故の1つです。
道路上で作業をしていた作業員が重機に接触する可能性もあります。
また、道路工事の作業中に、横の車線を通過する別の車両が何らかの運転ミスにより施工エリアに入り込む交通事故が発生する可能性も否定できません。
激突され
クレーンで重量のある建材や機械を吊り上げたり、移動させることの多い建設現場では、吊り下げた建材や機械が作業員にぶつかる事故も起こり得ます。
その他、木の伐採の際に、倒す方向を誤り木が激突するケースや大型建設機器の稼働枠内に入り可動部に激突される事例もあります。
飛来・落下
高所作業では人の墜落だけでなく、部材や道具の落下や飛来による事故も想定されます。
クレーンで移動していた建材が落下して負傷した事例や、仮設足場の上の階層から部材を誤って落下させ、下層で作業中の作業員が怪我をしたケースもあります。
足場上では部材、建材だけでなく、道具の落下や外壁塗装の塗料の飛散などによる災害も起こります。
挟まれ・巻き込まれ
建設機械や自動車での作業中に挟まれる、巻き込まれるといった事故も、建設現場では起こりやすい事故です。
現場で自動車をバックで移動させるときに後方不注意により別の作業員が壁と自動車の間に挟まれる事故が起こっています。
工事現場で重要な安全対策
工事現場の安全対策として5つの重要な対策があります。
1.現場代理人を常駐させる
工事現場では万が一事故が合った場合の状況確認のために現場代理人を常駐させることが定められています。
現場代理人は経営者の代理として工事現場の責任者を務める立場です。
現場代理人は工事現場に常駐しながら施工上で必要な工程管理や安全管理、工事現場全体の運営や取り締まりを行います。
2.新規入場者の教育を徹底させる
工事現場ではさまざまな職人が出入りし、たくさんの機械が動きます。
現場のスタッフの安全を確保するためにも、新しく現場に入場する人には漏れなく教育、研修を行います。
社内研修や外部研修などを活用し、作業員の安全に対する意識を高める取り組みが必要です。
3.作業手順の確認をする
作業の慣れにより、決められた手順を省略して事故が起こる可能性もあります。
作業前には手順を共有し、徹底するためのミーティングを定期的に行い、事故を未然に防ぐことが大切です。
4.休憩場所と作業環境の整備
安全な作業のためには作業環境の整備も大切です。
休憩場所の確保や作業環境を整えることが事故や災害の防止に繋がります。
休憩の前後には事故やミスが起こりやすいため、しっかりと休息をしてメリハリをつけて働くことができるよう、環境を整備して対策をします。
5.消火器と救命用具の設置
工事現場では思わぬ事故が発生するリスクもあります。
灰皿に水が入っているか、適切に消火しているかなども火災を防ぐために重要です。
消化器が現場のどこに設置してあるかはスタッフ全員に周知する必要があります。
また、救急用具の場所も全員が把握できるようにしておきます。
ルールを守って作業をすることが安全につながる
土木工事などの建設現場では、法令によるルール化や安全管理の徹底が進む中でも未だ多くの労働災害が発生しています。
災害の多くはルールを守らないことにより起こっていますので、小さなことでもルール通り、手順通りに作業をすることを周知・徹底することが大切です。
現場では小さな情報でも共有してスタッフどうしのコミュニケーションを円滑にすることも事故防止に繋がります。
事故を防止しながらさまざまなリスクに備え、作業員が安全に高い技術で作業できる現場づくりが大切です。
愛知県東海市で土木工事を請け負う株式会社Second Voiceです。
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